離婚
離婚調停とは?手続きの流れや期間・有利に進めるコツを解説
離婚調停とは、夫婦間の離婚問題を解決するために、裁判所(調停委員会)が仲介して夫婦間の合意を成立させるための手続きです。
離婚調停は、離婚の合意を達成するために極めて有用な手続きです。
実際に、離婚調停では、全体の半数近くで離婚の合意が成立しており、弁護士が関与する場合はさらに離婚の合意の成立率は高くなります。
ただ、離婚調停は極めて特殊な話し合いの場であり、離婚調停手続きを有利に進めるためには様々なノウハウが必要となります。
この記事では、離婚調停に関する基本的な事項、離婚調停の手続きの流れや平均的な期間、及び、離婚調停を有利に進めるためのコツなどを解説します。
【この記事を読む】離婚調停で離婚を有利に!離婚調停を早期に申し立てた方が良いケース
離婚の種類には協議離婚・調停離婚・審判離婚・裁判離婚がありますが、圧倒的多数の夫婦が協議離婚の形で離婚しています。
協議離婚は夫婦の双方が離婚することに同意した上で役所に離婚届を提出するだけで成立しますので、相手との間で合意が形成できるのであれば、協議離婚が最も早期に離婚することができる方法です。
ただし、事情によっては、協議離婚の成立を早急に諦めて離婚調停を申し立てた方が結果として早期に有利な条件で離婚が達成できると思われる場合もあります。
この記事では、離婚調停を早期に申し立てた方が良いケースについて解説します。
【この記事を読む】マザコン夫と離婚したい!マザコン夫の特徴とマザコンが理由の離婚の可否
マザコン夫は「母親>その他(妻も含む)」という世界観の中にいますので、夫婦で話し合って決めるべき事柄(生活場所・自宅の購入・家計や貯蓄のあり方・子どもの教育方針など)に関しても母親の意向を妻に押し付けてきたり、妻の家事や料理を母親と比較した上で妻に「改善点」を伝えてきたりします。
そのような自分の言動が妻にどれほど強いストレスを与えるのかを、マザコン夫は気がついていません。
マザコン夫に改善を求めても、マザコン夫と母親との関係性は深く強固である場合が多く、マザコン夫に意識や行動を改めてもらうことは難しいことも多いです。
そのような生活に限界を感じ、マザコン夫との離婚を検討することもあり得る考え方です。
なお、マザコン夫は、切り出された離婚への回答も母親に相談した上で行います。
【この記事を読む】嫁姑問題を理由に離婚するには?離婚の進め方やポイントを弁護士が解説
「家族と折合いが悪い」ことは、その程度次第では離婚を決意するに足りる事情であり、離婚調停の申立書の「申立ての動機」の欄にも「家族と折り合いが悪い」との項目があります。
「家族と折合いが悪い」こととなる原因として最も多いのが、嫁姑問題です。
嫁姑問題により夫婦の婚姻関係が破綻してしまう最たる理由は、夫の言動にあります。
特に夫にマザコン夫の気質がある場合は、夫は嫁姑問題の渦中で妻よりも母親(姑)の味方をし、嫁姑問題はマザコン夫の強力な援護射撃と主体的な背信行動により離婚問題へと発展していきます。
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